ARATAPENDANTS VOL.6

artist talk 1
natsuki ito/ illustrator
marie mizuno/ textile artist


今回出品している作品やご自身のことについて教えていただけますか。

イトウ ナツキ(以下I) 性的な仕事をしている女性が私の友人に三人いて、その子達から聞いた
体験や情報を分解、考察する実験作品です。約一年かけて研究と称し色々収集してきました。
かなり生々しい展示なんですけど、性的な仕事をしている女性の身体検査表なども、実際見ることで
リアリティーが出るのでより臨場感を感じられたらいいなと思って展示してます。
話で聞いたものを元に私自身が再構成して、小説とか日記的に書いたものとかも文章で
展示してます。 ピュアラバーズっていうタイトルは、男性はご存知かと思うんですけど、風俗情報
サイトのピュアラバからもらいました。直訳すると純粋な恋人達ってことになりますが、
こんな皮肉なことはないなと思いまして。

イトウさんの作品は、あたかも一人の女性の告白のように作られていると感じました。
リサーチの結果を出す方法として、どういった思いでこういう形式となったのかお伺いします。

I 収集していったものがテキストがメインだったので、普段の自分の活動がイラストだった
っていうのとどう繋げていいかっていうので迷った部分があって。 こうするしかなかったって
感じです。イラストの方は色々収集したものの色々な部分をつなぎ合わせて、一つにしました。

水野 魔利枝(以下M) ここ数年、壁をテーマに制作を行っています。 衣服を最小の壁という
単位と捉え、ファッションと織り交ぜて表現しています。大学でテキスタイルを学んだ後、インク
ジェットプリントやシルクスクリーンプリントをメインに仕事をしていました。
ライフワークとして、自分の興味のある、街中に溢れているグラフィティを採取しております。

今回もグラフィティや看板などを合成し、インクジェットプリントしています。

水野さんは、デザインのインスピレーションとしてグラフィティを挙げられましたが、
その興味の理由などあればお伺いしたいです。

M 私の制作においてのベースの部分の一つに、衝動性がありまして。 グラフィティは軽犯罪、
してはいけないんなんですが、その衝動の強さを集めるということが私の中で結構大きくて。
よく作りたいものしか作りたくないみたいな偉そうなことを方々でふっているんですが、
自分の思考とシンパシーを感じるものを集めて、より強烈な色彩に変換して表現することを
主に制作しています。 実は普段は色彩メインに作品を構成していまして、今回白いお洋服作った
というのは、ほぼ初めてに近いことでした。服を白としたのは、タペストリーと服が、強烈に
どちらも映えるようにコントラストをつけていきたいっていうところです。

お互いの作品をご覧になっていかがでしたか。

I 作品とご本人の印象がすごく一致していて。作品に人柄が出てる感じがすごくかっこいい。
サイケな感じ。 金箔をプリントされてるところも好きでパンクスピリットを感じました。

M 私は、女性の方か男性の方かどっちかなってまず思いました。 女性だろうと思ってたん
ですけれども、お人柄などは意外だなと思いました。 結構デリケートなテーマを
取り扱われていると思うんですけども、こういった作品が基本的に自分はすごく苦手で。
女性として踏み込みにくいけれども、見る側が俯瞰で見ているような感覚になるところが
自分としては割と不思議でした。お話を聞いて、その感覚はそんなに間違っていなかったです。



水野魔利枝 /テキスタイルアーティスト
1987年 京都生まれ。シルクスクリーン
デジタルプリントを中心にテキスタイルを制作。
ファッション・プロダクトなど形式を問わず
様々なカタチで京都を中心に活動中。

イトウナツキ/イラストレーター
1994年生まれの蠍座 大阪府在住。2015年より
活動開始。主に女の子をモチーフとして制作




Would you tell us about your pieces and yourselves?

I I have 3 of my female friends doing a sex-related job. I made the piece
to try to analyze their experiences and information. I have collected many
things as a research, but I have exhibited something realistic. Looking at
the things related to the girls in person makes you have the feeling of a reality.
I restructured all of the information based on the interviews and composed
an essay in a novelistic or diaristic way. I think gentlemen know this information
website for sexal service called “Pure Lovers.” The title is from the
website. I thought how ironic it is.

I felt Ms. Ito’s piece is made as a confession from a woman. Why
and how did you end up using this format of exhibiting?

I I have collected mainly texts, but I usually do illustrations. I was not sure
of how to connect those two thingstexts and illustrations- together. For
the illustrations, I put some parts together from the collection and made
it one piece.

M I have been working on walls for these years. I express the mixture of fashion
and clothes as the smallest walls. I used to learn textile in a university. I originally
do ink-jet printing and silk-screen printing for my job. I am also interested in
graffitis all over the cities, which is my lifework. I output compounding graffitis
and signboards by ink-jet printing.

Ms. Mizuno, you got design inspirations from graffitis.
Why are you interested in them?

M I have had a desire for all of my creations. That is something you are
not supposed to do. It is not a right thing to do, but the desire is so strong
for me. I’m picky about my works, so I collect things that could be my
thoughts or something I feel sympathy with. I express the things with strong
colors. Actually, it is the very first time to make white clothes. I made white
clothes because I wanted to make a contrast between tapestry and clothes
to make them look intense.

What do you think aboutveach other’s pieces?

I The pieces totally match with the impression of herself. It feels
cool that the pieces came out of her. It feels psychedelic. She has a print
of gold, and I got to like it, which feels like a punk spirit.

M I was not sure whether Ms. Ito is a female person or male person.
I thought she was female, but her personality was unexpected.
She deals with a really sensitive theme to use, and I’m not good at this kind of
pieces basically. It’s just because I can’t go further to get to know about it.
However, It was a little mysterious for me to see them objectively
like from the above. I got to know my understanding to her pieces is
not wrong after I heard her.



Marie Mizuno / Textile Artist
Marie Mizuno produces textiles mainly
using silk screen and digital printing.
She has been working in various forms
mainly based in Kyoto

Natsuki Ito/ Illustrator
Born in 1994 and Scorpio. Living in Osaka.
Natsuki Ito has been active since 2015.
Her productions are mainly based on girls.